トラノハナヒゲ
学名:Rhynchospora brownii Roem. et Schult.Myしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
分類群 | 維管束植物 |
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科名 | カヤツリグサ科 Cyperaceae |
RDB2001カテゴリー | 情報不足 |
分類・形態 | イヌノハナヒゲと相違して分花序は2~3個,柄が多少湾曲し,小穂は長さ3~4.5mm。嘴は果の半長,刺針は果よりもすこし短く,やはり上向きにざらつく。茎は高さ60~80cm。 |
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分布(県外) | 本州(愛知県以西)~琉球 |
分布(国内) | 南方に多く,南アジアに広く分布。 |
執筆者 | 大井次三郎 |
イヌノハナヒゲ 〔Rhynchospora rugosa Gale〕
湿地にはえ,匐枝はない。茎は高さ30~60cm,やや細く,葉は幅2~3.5mm,分花序は3~6個つき,散房状で直立し,小穂は広披針形,長さ7~8mm,濃褐色で,光沢がない。果は広倒卵形,長さ2~2.2mm,はっきりしない横じわがある。嘴(柱基)は果よりも少し短くて扁平,狭3角形,刺針は6個あって細く,長さ4~5.5mm,上向きにざらつく。7~10月に熟す。本州中部~琉球,朝鮮・中国(本土・台湾)・インド・インドネシアに分布する。和名は犬の鼻ひげで,全草の細いのをこう見立てたもの。この植物にはR.japonica Makino; R.chinensis auct. の学名が用いられたが,オランダのJohannes Kern によって,広く熱帯に分布する R. rugosa と同種とされた。