ヨゴレネコノメ
学名:Chrysosplenium macrostemon var atrandrum HaraMyしおりとは、あとでもう一度閲覧したい種の解説ページを保存し、いつでも見直すことができる機能です。このボタンを押すことで本解説ページをMyしおりページにブックマークし、Myしおりページへ移動します。
分類群 | 維管束植物 |
---|---|
科名 | ユキノシタ科 Saxifragaceae |
RDB2001カテゴリー | 情報不足 |
分類・形態 | イワボタンの変種。萼片がほぼ直立し,雄蕊は多くは4個で、裂開直前の葯は暗紅色で,多くは花糸,花盤,花柱および子房も紅紫色を帯びる。イワボタンと同じ範囲に分布する。 |
---|---|
執筆者 | 大場秀章 |
イワボタン(Chrysosplenium macrostemon Maxim.)
低山帯の沢沿いのやや暗い水湿地にはえる。根出葉は明らかな柄があり,花時にも残存する。走出枝は花後伸長し,先端近くには基部のものよりも大型の葉を数対つける。花茎は高さ3~15cmで,暗紅色を帯び葉腋を除き無毛で,1~2対の葉がある。根出葉は広卵形~狭卵形,茎葉は卵円形~卵状楕円形。葉身は長さ0.5~5cm,基部はくさび形で,上縁に4~9個の内曲する鋸歯があり,ふつう表面には灰白色の斑紋が入る。葉柄は長く,2.5cmにも達する。下部の苞は暗緑色または濃緑色で,楕円形~楕円状披針形,上部のは鮮黄色または緑黄色で卵形。花期は4月。花は径3~4.5mm。萼裂片は花時に斜開または直立し,楕円形~3角状卵形,淡緑色~黄緑色で,長さ1~1.8mm。花盤は緑白色。雄蕊は(4~)8個,萼裂片より長く,長さ2~3mm,花時に斜上または直立する。裂開直前の葯は黄色で,まれに帯赤褐色。子房は中位。花柱は長く,花時に直立し,長さ1.5~2mm。蒴果は斜開し,2個の心皮は大きさが異なる。種子は楕円形~卵形で,長さ0.8~1mm,十数個の隆条に長さ約0.7mmの棍棒状突起が密に並ぶ。本州(関東以西の太平洋側)・四国・九州に分布する。