福岡県レッドデータブック

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RDBについて

発刊にあたって

 私たちの住む地球には、未知の種まで含めると、300万から3000万種に及ぶ生物が生息していると言われています。 これらの多様な野生生物は、相互の関わり合いによって自然界の微妙なバランスを保っています。 そして、その多様性こそが人類の生存の基盤を支えるものでもあり、そうした生物の多様性を県民の共有財産として次の世代に伝えていくことは、私たちの世代の大きな責務です。 福岡県は、三方を筑前海、有明海、豊前海という特徴のある海に囲まれ、筑後川をはじめとする大小さまざまな河川、それらの流域に開けた平野、英彦山に代表される山々など、 豊かな自然に恵まれ、それぞれの環境に応じた様々な動植物が生息・生育しています。 しかし、近年都市化が進むとともに、森林の減少、海岸や河川の開発などにより、野生生物の生息・生育環境は悪化しつつあり、姿を消そうとしている生物も多く見られます。 そこで、県では、県内の絶滅のおそれがある野生生物の現状を把握し、これからの保護施策に当たっての基礎資料とするため、平成8年度に 「福岡県希少野生生物調査検討会」を設置し、希少野生生物の調査を進めてきました。 この調査結果に基づき、このたび、県内の希少な野生生物種及びそれらの生育・生息状況などを取りまとめた 「福岡県の希少野生生物-福岡県レッドデータブック2001-」を刊行することになりました。 調査に当たっては、検討会委員及び分科会委員の皆様をはじめ、多くの方々にご尽力いただき、心よりお礼申し上げます。 本書が、より多くの皆さんに野生生物への関心を深めていただく一助となり、また、野生生物の保護や環境への配慮のための資料として広く活用されれば幸いです。

平成13年3月

福岡県知事 麻生渡

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